富士通と日本マイクロソフトは、三菱重工業 長崎造船所がデータウェアハウスシステムとして、富士通版「Microsoft SQL Server Fast Track Data Warehouse」(以下、SQL Server FTDW)を採用したと発表した。

三菱重工長崎は3TB以上に及ぶ基幹システムのデータをSQL Server FTDWに統合するとともに、マイクロソフトが提唱する概念「セルフ サービス BI」の環境を実現した。セルフ サービス BIとは、システム部門や専任担当者の協力を得ることなく、企業内の誰もが自身でデータを加工・分析できる理想的な状態を表し、SQL Server 2008 R2が提供する「PowerPivot」により、Microsoft ExcelやWebブラウザなどを用いて実行できる。

SQL Server FTDWは、SQL Server 2008 R2のDWH機能に最適化された富士通製ハードウェア(PCサーバ「PRIMERGY」とストレージシステム「ETERNUS」)の事前検証済み構成とデータウェアハウスの設計・構築に関するベストプラクティスを組み合わせたもの。

富士通版「Microsoft SQL Server Fast Track Data Warehouse」のシステム構成

同製品は、普及価格帯の標準製品を組み合わせて構成できるため、他社のDWHアプライアンスと比較して、約4分の1のコストで導入が実現された。