出張先では、何度か訪れた場所であっても自宅のようにリラックスできない人がほとんどだろう。それでも、出発時間やホテルの部屋など、ちょっとしたことに気を使うだけで安眠を確保できるのだ。

American ExpressのOpen Forumが掲載した「ビジネストラベラーがぐっすり眠るための6つの方法(原題:6 Ways For Business Travelers To Get A Good Night's Sleep)」は、宿泊やフライトを伴う出張が多いビジネスマンならぜひ取り入れたいアドアイスばかりなので紹介したい。

まずはプランニングから。無茶なスケジュールにならないように配慮したい。交通費削減を命じられていても、予算が許すようなら早朝や夜遅いフライトを避け、健全な時間に離発着するフライトを選ぼう。

執筆者のKentin Waits氏は、空港で時間に余裕を持って荷物をピックアップしてホテルに向かうことができる時間として、「できれば午後6時以降に到着するフライトは避けたい」とアドバイスする。朝10時前のフライトも、前日に安眠できない可能性があると警告する。目的地までのフライトがその時刻しかない場合、遅く着くフライトなら1日早めに出発する、戻りの便が早朝に出発するなら延泊して備えるという手もある。

安眠グッズとして持っていきたいものとしては、「使い捨ての耳栓」、「アイマスク」、「大きめのバインダークリップ」の3つが挙げられている。耳栓とアイマスクはわかるが、バインダークリップは何に使うのか?

何と、ホテルのカーテンを遮断するためだそうだ。ホテルによっては、カーテンがきっちりしまらずに光が漏れ込むこともある。気になって眠れなかった経験がある人はお試しあれ。

できるならば、ホテルの部屋にもこだわりたい。エレベータの横、自販機やアイスマシーンの横の部屋は、夜間でも人の声や機械の音がする可能性がある。旅慣れた人なら経験があるかもしれないが、案外融通がきくこともあるので、チェックイン時に受付にリクエストしてみる価値はある。

部屋のドアに「睡眠中(Do Not Disturb)」の札をかけておけば、朝ゆっくりするつもりがルームメイクの人に起こされた、なんてことは避けられそうだ。意外とチェックしないのが、備え付けの目覚まし。前泊者がとんでもない時間に設定して、アラームがそのままになっているかもしれない。自分が設定したのでなければ、オフにしておこう。

出張中だから普段の習慣をやめなければいけない、ということはない。いつもと同じ時間に仕事をし、エクササイズ、食事療法、ダイエットなどもできる範囲で継続しよう。日常と同じことをすれば、多少はリラックスできるはず。間違っても、いつもよりも多くコーヒーを飲んだり、食べすぎないように。まったくの逆効果だ。

最後のアドバイスは、オフライン。時間を決めて、PC、スマートフォン、タブレットなどデジタル機器を思い切ってオフにしてしまおう。メールを読んでしまうと、すぐに返事をするつもりはなくても夜中に考えてしまうかもしれないし、何といってもデジタル端末の画面が発する光は眠気を覚ましてしまう。寝る前のデジタル端末の利用が安眠を妨げることはいろいろな人が報告しているし、同意する人も多いのではないだろうか。これは出張時に限らず、取り入れたい助言だ。