吉野家やペッパーランチも

シンガポールの吉野家。牛丼屋なのに壁の伝統絵画には「日本橋 魚市」と書かれてある。日本らしさを演出している

チキンライスやラクサなど、前回はシンガポールならではの定番系"うまいもの"を紹介した。今回は、あまり日本では見かけないメニューやシンガポールに進出している日本の飲食店などを紹介する。

シンガポールには近年、日本の飲食店が積極的に出店している。ペッパーランチや大戸屋、そして海外に50店舗以上を展開しているCoCo壱番屋も。他に2011年7月には、日本の人気ラーメン6店が集結した「らーめんチャンピオン」がシンガポールの繁華街・ブギスの商業施設にオープンした。「らーめんバリ男」「大勝軒」などが出店している。

吉野家の朝食メニューはおかゆの上にチキンをのせて約140円。「すごい」と日本語で書かかれている

また、シンガポール料理で見逃せない料理の1つがクレイポット(広東式土鍋料理)だ。クレイポットのチキンライスは、おこげの部分が香ばしくて大人気。暑い土地でハフハフ言いながらいただく熱々の釜飯。何ともエネルギッシュだ。 ちなみに下の写真は何のクレイポットかおわかりだろうか。そう、蛙です。なんと幅広いクレイポット!!!

カエルのクレイポット。淡白な鶏肉のような味にコクのあるソースがかけてある。食べ終わると確かにカエルらしい(?)骨が数本残った……

フィッシュボール・スープも定番。あっさりしたスープに魚の団子やモヤシなどが入っている。麺入りのフィッシュボール・ミーも人気

そして、シンガポールはデザートも様々。ココナッツミルクやピーナッツなどを使った甘いデザートが多く、エッグタルトやチェンドル(ココナッツミルクのかき氷)も大人気となっている。

屋台のスイーツ「ボボ・チャチャ」S$1.4(約100円)。サツマイモやタロイモなどの角切りイモ類をココナッツミルクで煮たもの。人参まで入っていた驚いた

代表的なマレー菓子「ラピス・クエ」。ういろう風の食感をもつ餅スイーツで、とてもカラフル

多民族国家・シンガポールの食は実に多彩。ローカルな街場の屋台料理から、東京・六本木にあるようなアッパー層が通う高級レストランまで、幅広い価格ゾーンに様々な食文化の飲食店がひしめき合っている。まさに食の玉手箱。一度の旅では食べ尽くせないよ!

写真提供/シンガポール政府観光局