ノーチラス・テクノロジーズは10月3日、まつもとゆきひろがチーフアーキテクトに就任したと発表した。ノーチラス・テクノロジーズは、これまでイーシー・ワンとしてシステム構築などを手がけていた企業。10月3日付けでウルシステムズのソフトウェア事業を分割して継承し、社名を変更している。

まつもと氏は、日本発のオブジェクト指向プログラミング言語として世界的に普及している「Ruby」の開発者であり、現在、Rubyアソシエーション理事長、ネットワーク応用通信研究所 フェロー、楽天技術研究所 フェローを務めている。

同社では、将来の技術動向を踏まえて分散処理の分野におけるRubyやオープンソースソフトウェアの活用に関する助言・指導を受け、さらにまつもと氏のRubyやオープンソースソフトウェアの発展・普及活動を支援し、共同での技術研究を実施していくとのこと。

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まつもと氏は、「これからますます注目される分散技術の分野においても、すでにRubyは重要な役割を果たしているが、この分野でさらにRubyの生産性の高さを発揮できるように、積極的な技術開発を行いたい」とコメントしている。

なお、まつもと氏はネットワーク応用通信研究所フェロー及び楽天技術研究所フェローなど、既存の職も継続するという。