ネットワールドは9月15日、米Nimbulaが開発するクラウドOSの最新版「Nimbula DirectorVer1.5」を9月27日より提供開始することを発表した。最新版では、新たに外部ストレージ連携機能、NAT機能、マルチサイト管理機能などが追加されている。

Nimbula Directorは、Amazon EC2のような環境を企業インフラ上に簡単に構築できるクラウドOS。数台の小規模環境から数千台を超す大規模環境まで拡張が容易で、高度な自動化やクラウドリソースの集中管理などの機能で、IaaS基盤構築・管理に対応する。40コアまでは無償で提供され、評価だけでなく本番環境のスモールスタートにも導入が可能だ。

新たに追加された「外部ストレージ連携機能」では、外部NFSストレージ上にデータを保存し、インスタンスからはブロックストレージとして利用することができる。また、各インスタンスへ事前に定義したIPアドレスプールからアドレスを払い出し、NATを有効にする「NAT機能」や、地理的に離れた他の地域のサイト間で管理情報を共有できる「マルチサイト管理機能」などを実装。

Nimbula DirectorVer1.5のNAT機能

Nimbula DirectorVer1.5の管理画面

ネットワールドは今年5月にNimbulaとの国内販売契約を締結。今バージョンにおいてクラウドOSとしての必要機能が網羅されたとの見地から、国内の顧客・事業者への支援や共同提案を積極的に展開していく考え。