シトリックス・システムズ・ジャパンは9月8日、仮想デスクトップ環境の新版「Citrix XenDesktop 5.5」を発表した。150以上の新機能が追加されたうえ、今年8月に買収したRingCubeの技術「Personal vDisk」が組み込まれるなど、大幅な機能強化が行われている。

新版で特に強調されているのが、マルチメディアコンテンツの高速配信機能など、高品位(ハイデフィニション)なユーザー体験をもたらす機能セット「Citrix HDX」。従来と比べて最大3倍の速さでLAN/WANユーザーに仮想デスクトップを配信できるようになったほか、印刷/スキャンの速度が6倍に、アプリケーション起動速度が2倍にまで高速化されている。

加えて、前述のPersonal vDiskにより、各社員のアプリケーション、データ、設定情報の管理機能が強化されたうえ、XenAppやXenClientがそれぞれバージョンアップし、アプリケーションの管理やオフライン環境での利便性が向上している。

XenDesktop 5.5は、2011年第4四半期の提供開始が予定されている。一般向け販売は、シトリックス認定パートナーを通じて行われる。