Iridium Communicationsは9月7日(米国時間)、「Iridium Force」というグローバルコミュニケーションの新ビジョンを打ち出し、小型のイリジウム衛星携帯端末「Iridium Extreme」やWi-Fiアクセスポイント「Iridium AxcessPoint」などの新製品を発表した。

Iridium Forceは、イリジウム衛星ネットワークを用いたサービスやテクノロジをユーザーにとってより利用しやすいものにし、またパートナーがイリジウム対応の製品やサービスを開発するのを促すGo-to-Market戦略である。骨子には、衛星携帯電話を超えたデバイスのサポート(Wi-Fi対応機器との接続の実現)、コア技術のライセンス、ロケーション機能の強化などが含まれる。

Iridium ExtremeとIridium AxcessPoint

新端末のIridium Extremeは、本体サイズが140×60×27ミリで、重さが247グラムと、これまでで最小・最軽量のイリジウム携帯端末だ。小さいながらも、米国防総省が納入品に対して要求する耐久規格810Fをクリアしており、また2方向SOS機能の専用ボタン、GPSポジショニングおよびLocation-Basedサービス (LBS)の統合によるWebベースのロケーション識別・トラッキングの実現など、豊富な機能を備える。

Iridium AxcessPointは、Iridium Extremeまたはイリジウム携帯端末「Iridium 9555」との組み合わせで、Wi-Fi対応機器のイリジウムネットワークへの接続をサポートする。Wi-Fi機器はBlackberry端末やAndroid端末のほか、無料のIridium AxcessPoint Mail & Webアプリケーションを導入することでiPhone/iPad/iPod touch、Windows PC、Macも使用できる。またIridium Direct Internetツールとともに新ツール「Iridium AxcessPoint Connect」を用いると、Iridium Extreme/9555に接続したWindows PCをWi-Fiホットスポットとして利用できる。