セイコーエプソンは8月29日、産業用スカラロボット(水平多関節ロボット)「LS」シリーズの新製品「LS6」を9月から販売することを発表した。標準仕様の「LS6-602S」とクリーン仕様の「LS6-602C」の2タイプをラインアップ。

LSシリーズは、脱手作業を簡単に手軽に実現できることにフォーカスしたFAロボット。スマートフォンや車載用電子部品などの小型電子機器の一台生産拠点となっている新興国における人手不足の解消や、作業効率・品質の安定性の改善などの要求に応えるために開発された新シリーズだ。

LSシリーズは2011年6月から発売してきたが、従来の「LS3」に対する作業範囲および可搬重量の拡大を求める声が出ていたことから、今回の「LS6」の登場となった。アーム長はLS3の1.5倍にあたる600mm、最大可搬重量は同じく2倍となる6kgにアップしている。

そのほか、高速でいて低振動という相反する要素を実現する同社独自の「スマートモーションコントロール」技術や、導入しやすい価格なども特徴だ。

LS6。主なスペックは、アーム長600mm、本体重量17kg、可搬重量最大6kg