アマゾン ウェブ サービスは8月24日、クラウド上で展開する分散型メモリキャッシュサービス「Amazon ElastiCache」を発表した。

Amazon ElastiCacheは、AWSクラウド上で稼働するWebアプリケーションでインメモリキャッシュを活用できるようにする新サービス。高速なデータ処理が可能になるため、ソーシャル・ネットワーキング、ゲーム、メディアシェアリングサイトやレコメンドエンジンなどの数値計算に適していると説明している。

同サービスの特徴の1つは、OSSのメモリ・オブジェクト・キャッシング・システム「Memcached」と互換性を持つ点。既存のMemcached環境で使用しているコード、アプリケーション、ツールとシームレスに動作するという。

また、利用法が簡単な点も大きな特徴の1つ。AWS Management Consoleから2、3回クリックするだけで利用を開始できるほか、必要なキャッシュ・ノードの追加/削除も数分で終わるという。加えて、キャッシュ・ノードの障害を自動的に発見/置換する機能も搭載されており、可用性を高めることができる。

同サービスは現在、米国東部(バージニア州)リージョンのみでの提供となっているが、今後数ヶ月で東京を含む他のAWSリージョンでもサービスを展開する予定。価格は、キャッシュ・ノードのサイズによって決まる仕組みで、基本価格は1時間当り0.095ドルとされている。

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