記事中で2011年9月上旬開始予定となっているサービスラインナップの拡充や機能追加について、8月23日に同社から実施延期のリリースが発表されました。

日本ベリサインは8月9日に記者発表会を開き、同社のSSLサーバ証明書を利用する顧客に、ベリサイントラストシール(VeriSign Trust Seal)機能の無償提供や、従来の有効期間1年 / 2年の証明書に加えて3年 / 4年 / 5年の長期間SSLサーバ証明書製品を追加するなどサービスラインナップの拡充を発表した。

記者発表会では米シマンテック トラストサービス事業部 バイスプレジデント Fran Rosch氏、日本ベリサイン 代表取締役社長 古市 克典氏、同SSL製品本部 本部長 平岩 義正氏が製品説明などを行い、併せて同社の新コーポレートロゴについても発表が行われた。

ベリサイントラストシール機能の無償提供は9月上旬に開始予定で、同社のSSLサーバ証明書購入サイト「ストアフロント」で購入されたすべての証明書が対象となる。同機能を利用することで、悪意のあるプログラムを検出するマルウェアスキャン機能や、Webでの検索サービス利用時にベリサインチェックマークが表示されるシールインサーチといったサービスが追加される。

マルウェアスキャンは、SSLサーバ証明書を購入したドメインについて、Webサイトにガンブラーのような悪意あるプログラムが埋め込まれていないかどうかを外部からスキャンし、マルウェアなどが発見された際に、サイト管理者に連絡して被害の拡大を防止するサービス。

また、シールインサーチは、シマンテックの「ノートン インターネット セキュリティ2011」や「ノートン360 バージョン5.0」などがインストールされているPCでGoogle検索などを行った場合に、検索結果一覧の中で同社のSSLサーバ証明書を利用しているサイトURLにベリサインシールが表示されるサービス。OCNやgoo、BIGLOBEでは、上記のソフトウェアがインストールされていないPCでもシールの表示に対応している。

シールインサーチの表示イメージ

9月上旬提供となっているストアフロントでの製品とサービスラインナップの拡充については、3年 / 4年 / 5年の長期間SSLサーバ証明書製品や、キャンペーン用途などを想定した90日 / 180日の短期間SSLサーバ証明書製品が追加される予定。同様に、ベリサイントラストシールも有効期間1年の製品に加え、2年 / 3年の製品が提供開始される。

証明書の更新時においても、これまではSSLサーバ証明書やトラストシールは有効期間終了日の89日前から更新申請受付となっていたが、これを更新対象となる元の証明書の発行日から30日を経過していれば、いつでも更新申請受付が可能に変更となるほか、更新時に他製品への変更にも対応する。他社SSLからの乗り換えについては、元証明書の残存有効期間を最大で366日引き継ぐことが可能となる予定。

また同席上で、シールインサーチに対応する各社製品ののデモが行われた。NECビッグローブ メディアサービス事業部 グループマネージャー 中村 傑氏は8月8日に発表された「BIGLOBEサーチ」の導入事例を紹介、ソースネクスト株式会社 常務取締役 小嶋 智彰氏は8月中旬以降に提供予定の「ウイルスセキュリティ」について、Lunascape 代表取締役社長 CEO 近藤 秀和氏は今秋に提供予定のウェブブラウザ「Lunascape」について発表した。

ウイルスセキュリティでの検索結果画面イメージ

Lunascape機能予定イメージ

スマートフォン向けiLunascape機能予定イメージ

記者発表会ではNECビッグローブ、ソースネクスト、Lunascapeがデモを行った