性能面では、CPUに第2世代Core i5 (2.3GHz)を採用しているのが大きな特徴。従来のIntel Core 2 Duo (2.4GHz)に比べてパフォーマンスが大きく向上しており、動画のエンコードなども約半分の時間で完了する。本製品と同時期に発売されたMacBook Airと比較したベンチマーク結果を下に記載しておくので、参考にしてほしい。

Geekbenchのスコア
機種 Mac mini MacBook Air
13インチ
MacBook Air
11インチ
MacBook Air
11インチ(旧モデル)
CPU Core i5 Core 2 Duo
2.3GHz 1.7GHz 1.6GHz 1.6GHz
メモリ 2.0GB
1,333MHz DDR3
4.0GB
1,333MHz DDR3
2.0GB
1,333MHz DDR3
4.0GB
1,067MHz DDR3
Integer 5086 4587 3855 2226
Floating Point 8808 7952 6615 3407
Memory 4951 4766 4362 1982
Stream 5274 5153 4804 1550
Geekbench Score 6380 5857 5017 2522
QuickTime X H.264エンコード速度の比較
機種 Mac mini MacBook Air
13インチ
MacBook Air
11インチ
MacBook Air
11インチ(旧モデル)
CPU Core i5 Core 2 Duo
2.3GHz 1.7GHz 1.6GHz 1.6GHz
メモリ 2.0GB
1,333MHz DDR3
4.0GB
1,333MHz DDR3
2.0GB
1,333MHz DDR3
4.0GB
1,067MHz DDR3
480p 2分41秒62 2分49秒34 3分8秒58 6分56秒45
720p 4分53秒52 4分58秒51 5分42秒57 12分9秒90
1080p 7分4秒11 7分52秒35 9分10秒41 18分53秒55
※いずれもOS X LionのQuickTime Xを使用。1,920×1,080ピクセル/H.264/AAC、再生時間4分10秒の映像を、480p/720p/1080pに再エンコードするのにかかった時間を計測した

ベンチマーク結果を見ても分かるように、パフォーマンスに関してはMac miniが頭ひとつ抜けている。参考までに、旧Mac mini (Intel Core 2 Duo 2.4GHz、Mac OS X Snow Leopard搭載)の場合、QuickTime X H.264エンコード速度は、720pで9分11秒41だった。条件が同じでないため単純な比較はできないが、新Mac miniの4分53秒52という結果がどれだけすごいかはイメージできると思う。

もっとも今回使用したMac miniは、メモリ搭載量が2.0GBと少ないモデルだったこともあり、グラフィックソフトのようにメモリを大量に消費するアプリを長時間動かしているとレスポンスが多少緩慢になることがあった。通常のWeb閲覧程度では気になることはあまりないが、重量級アプリをガシガシ使うのであればメモリ増設は必須だと言えるだろう。

今回の評価機には、第2世代Core i5 (2.3GHz)が搭載されていた。グラフィックスはIntel HD Graphics 3000が採用されている

メモリは2GB。1,333MHz DDR3の1GBモジュールが2つ装着されていた

ちなみにメモリの増設は、本体底面の丸いフタを回して外せば簡単に行える。ただしメモリスロット数がふたつで両方ともふさがっている状態なので、増設するには購入時に搭載されているメモリを取り外す必要がある。

底面の丸いフタを回して取り外せば、本体内部に簡単にアクセスできる。ただし、フタはかなりきつく締まっており、力を入れて回さないとうまく外れないようになっている

フタを取り外せば、メモリの増設が個人で簡単に行える。標準でついているメモリを2つとも取り外せば、4GB×2で最大8GBまで増設することができる