コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は8月2日、愛知県警生活経済課と中署が、ファイル共有ソフト「Share(シェア)」を通じてアニメ作品を権利者に無断でアップロードし送信できる状態にしていた、愛知県名古屋市のアルバイト男性(28歳)を著作権法違反(公衆送信権侵害)の疑いで逮捕したことを公表した。男性は容疑を認めているという。

発表内容によれば、この男性は2011年2月21日頃に、アスキー・メディアワークスが著作権を有するアニメ作品「とある魔術の禁書目録II」の第17話「罰ゲーム」を、Shareを通じて権利者に無断でアップロードして不特定多数のインターネットユーザーに対して送信できるようにし、著作権(公衆送信権侵害)を侵害した疑いが持たれている。

愛知県警の捜査員がサイバーパトロールで発見し、ACCSを通じて著作権者に連絡が行われ、今回の逮捕に至った。逮捕同日に行われた男性宅の家宅捜索では、パソコン2台、ハードディスク27台などが押収され、警察の調べに対し男性は「約7年前からファイル共有ソフトを使用するようになり、自分の欲しいファイルを効率よく入手するためにアップロードした」などと供述しているという。

また警察の発表によると、事前の捜査段階で、2010年1月から2011年6月までの間にこの男性はアニメ動画など12,729種類のファイル(約2TB)をShareネットワークにアップロードしていたとのこと。

押収物の写真(愛知県警提供)