インターネット調査会社のマーシュは8月1日、1都3県に在住する20歳~59歳男女で東京都23区内で働く人1,000人に実施したインターネット調査「JR東日本に関する調査」の結果を発表した。

まず、普段利用している交通機関(鉄道・バス)を聞いたところ、85%がJR東日本を利用していることがわかった。JR東日本の利用者(850人)のうち、「改善して欲しい」「不満に思う点」が「よくある」「たまにある」と回答した人は70.1%だった。

「改善点」として挙がった主な内容は「遅延する」「遅延時のアナウンスや情報が不十分」で、ほかにもホームドア、エレベータ、エスカレータの設置要望、ホームの広さ、トイレの清掃などという回答が見られた。

JR東日本の利用者以外も含む全員に対し、鉄道各線の「女性専用車」の運行について賛否を訪ねた質問において、最も多かったのは「どちらでもない」で28.9%だった。これに、「賛成」21.4%、「やや賛成」18.5%、「大いに賛成」18.1%が続き、全体の 58.0%が賛成と回答した。「絶対に反対」「反対」「やや反対」と回答した人は全体の13.1%だった。

鉄道各線の「女性専用車」の運行について 資料:マーシュ

男女別では、「大いに賛成」「賛成」「やや賛成」のいずれかを回答した人は男性が50.2%で、女性が66.5%と、16.3ポイントの差があった。

賛成の理由としては、「痴漢防止」と「痴漢の冤罪防止」として効果がある、効果が期待できるという回答が最も多く、女性の理由では『安心』という言葉が目立った。一方、反対意見は、「利用している女性客のマナーが悪い」のほか、「女性だけ優遇されるのはおかしい。男性専用も作るべき」などが挙がっている。