ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)は7月27日、中国版および英語圏向け(グローバル版)「Mobage」の本格展開を開始したことを発表した。グローバル版は、米国、カナダ、英国、アイルランド、ニュージーランド、オーストラリアの6カ国が対象になる。

中国版Mobageは、正式名が「夢宝谷」(モンバオグー)。以前から、DeNAの中国子会社である上海縦游網絡技術を通じて、スマートフォン向けにブラウザで動作する中国版Mobageと中国版「怪盗ロワイヤル」を試験提供してきたが、今回新たにMobageのAndroidアプリをリリース。同時に自社製ゲーム「忍者ロワイヤル」、「アクアコレクション」の中国版を投入するほか、8月には外部デベロッパーによるゲームも含め、10タイトル程度が提供される予定という。同社は今後、iOS端末向けMobageアプリ、およびそのゲームアプリもリリースする予定としている。

一方、グローバル版Mobageに関しては、同社の米国子会社ngmocoが開発したMobageのAndroidアプリをリリース。すでに、世界のゲームデベロッパーの開発した23タイトルが提供されているほか、現在約100タイトルが開発中という。今後は、中国版と同じく他のOS向けにもサービスを展開するうえ、提供国/地域も増やしていく計画。

なお、日本版、中国版、グローバル版は、それぞれ異なったユーザネットワークが構築されている。各バージョンの中でユーザは同じIDで複数のゲームをプレイし、ユーザ同士で交流することが可能。中国版に関しては、SNSとしてプロフィールページにメッセージを投稿したり、ミニメールやサークルを通してコミュニケーションを図ったりすることもできる。

DeNAでは今後、様々な情報端末に対応する「X-device (クロスデバイス)」、国境を越えて展開する「X-border (クロスボーダー)」の2つをMobageの成長戦略に据え、スマートフォン向けソーシャルゲームプラットフォームとして世界でNo.1のポジションを目指すとしている。