Firefox web browser - Faster, more secure & customizable

Mozillaは2009年第2四半期あたりからマルチプロセスアーキテクチャの研究開発に取り組んでおり、その取り組みは「Electrolysis」と呼ばれている。つい先日、Electrolysisの開発者からFirefoxをマルチプロセスアーキテクチャに変更する理由が発表され、その取り組みが続けられていることが示された。

Electrolysis開発者の「Initial electrolysis patches for desktop Firefox now in mozilla-central」によれば、Electrolysisの最初のパッチはすでにFirefox 8 Nightlyのソースコードにマージされているという。ただし、Electrolysisの機能が有効になったバイナリは組み込まれておらず、試用するには「ac_add_options ‐‐enable-e10s-compat」をmozconfigに追加してビルドする必要があるとされている。こうした方式をとったのは、この機能を有効にすることで影響が及ぶ機能があるためで、いずれはプリファレンスの変更のみで利用できるようになる見通し。

今回マージされたパッチを有効にすると、ウィンドウにおいて2つ目とそれ以降のタブがプラグインコンテナプロセスとして動作するようになるという。進捗バー、Favicon、セッション履歴、タイトルはまだ動作しておらず、本当に最初の導入時期という段階にある。今後の開発進捗次第となるが、早ければFirefox 8では一部の機能が別プロセスとして動作することになる。