台湾HTCは7月16日(現地時間)、米Appleの訴えを受けて米国際貿易委員会(ITC)で調査が進んでいた特許侵害訴訟について、米Appleの主張を認める初期判定を下した。HTCはこれに対し、控訴の構えを見せている。

2010年3月にAppleが提出した苦情を受けてのもの。Appleはここで、HTCが10件の自社特許を侵害したと主張していた。ITCはこの日、10件のうち2件の特許をHTCが侵害しているとの初期判定を下した。この判決は、公聴会で審議されることになる。確定すれば、HTC製品が米国に輸入禁止となる可能性がある。

HTCは16日に発表した声明文で、「可能なあらゆる手段を使って自社を弁護する」とし、控訴の意志を示した。同社は合わせて、先日買収を発表したS3 Graphicsが、ITCによりAppleが同社の特許を侵害しているとの初期判定を受けている点も記している。

これとは別に、HTCは2010年5月、ITCに対して自社特許5件を侵害しているとして、Appleを反訴している。