日本サムスンは、リモコンだけで操作できる自立スタンド(オリジナルイーゼルスタンド)付き40型液晶ディスプレイ「店舗の力」を発表し、都内で記者発表を開催した。7月末から出荷され、価格はオープンだが、参考価格は1台あたり198,000円。

また、ディスプレイのみで40型、46型、55型の3サイズも「店舗の力」と同時に販売が開始される。

「店舗の力」

「店舗の力」は、 導入・設置が易しい、使い方が易しい、環境に優しいという「3つのやさしい」をコンセプトに開発された商品。

日本サムスン DMAチーム チーム長 宮田隆氏は、これまでのデジタルサイネージのユーザーの声として、価格がわかりづらい、カスタマイズが多く、汎用性がない、設置場所がない、運用コストが高い、工事が煩雑という意見があったと説明。「3つのやさしい」で、これらを解決しようとしている。

「導入・設置が易しい」では、本体の厚みが29.9mmと薄く、重量が10.5kgとコンパクトで一人で持ち運びが可能なこと、省スペース収納イーゼルスタンド付きですぐに設置が可能な点を説明。また、1台198,000円と低価格な点もポイントだとした。

「使い方が易しい」では、USBメモリを挿して、リモコンで再生でき、専用ソフトを使用しないため、汎用コンテンツの再生が可能である点のほか、タイマーで24種類、デジタル効果で8種類が用意されている点を説明。

そして、「環境に優しい」では、鉛/水銀を使用しておらず非塗装である点、100Wと低消費電力である点、LEDで低発熱である点を説明した。

宮田隆氏は、「なぜこの時期に電力を消費する商品を発表するかといえば、この商品が非常に省エネ型であるためだ。東日本大震災では、情報を伝達することが非常に大事であることがわかったが、デジタルサイネージが情報を発信する媒体で今後重要な役割を果たすことになる。まずは東京から、店舗から、街角から元気にするのに役立つ商品だ」と述べた。

そして、「これまでのデジタルサイネージは、電子看板といいながら、付加価値情報を提供するという、看板とは異なる利用方法がされていた。今回の製品は看板をデジタル化するための製品だ。これまで、デジタルサイネージ市場は10万台程度の市場規模だったが、それを1桁以上拡大できる商品だ」と販売に自信を見せた。