調査会社の米IDCは6月28日(現地時間)、モバイルアプリケーションに関する報告書を発表した。モバイルアプリ市場は2015年、2010年の約17倍となる1827億ドルに成長する見込みという。報告書では、収益確保がアプリ開発者にとって大きな課題となっていることも報告している。

IDCでは同時に、アプリ開発者の間で収益確保が大きな問題となっている点も指摘している。トレンドとして、これまでの売上げは有料ダウンロードがほとんどだったが、無料のアプリケーションを中心にアプリケーション内での購入へのシフトが見られるという。アプリケーションを入手後、より高度な機能が必要なユーザーに有料で機能を提供するモデルで、モバイルゲームでよく利用されている。

このほかに収益を確保する方法として、アプリケーション内広告、アプリケーション内のモバイルコマースなどが注目されているという。

モバイルアプリ開発者はこれまで単にアプリ提供にフォーカスしていたが、今後長期的な事業とすべく、収益を模索しているとIDCは見ている。そして、アプリ内購入などの収益モデルは、ユーザーをとりこんだ形で提供する必要があるともアドバイスしている。