Freescale Semiconductorは、ARM Cortex-M4コアをベースとする同社のマイコンポートフォリオ「Kinetis」として、6番目の製品ファミリとなる医療アプリケーション向け「K50」ファミリのサンプル出荷を開始したことを発表したほか、併せて浮動小数点ユニット(FPU)、タンパー検出、グラフィックLCDコントローラを搭載した「K70」ファミリを発表した。

Kinetisは2010年6月の同社のプライベートイベント「FTF」において発表されたマイコンで、2011年第3四半期から量産を開始。すでにアクセス制御からGPSまでの幅広いアプリケーション向けに30,000個以上をサンプル出荷したほか、15,000セット以上のKinetisマイコン用ハードウェア開発キットを出荷したという。

また、同社が無償提供するRTOS「MQX」も7,000回以上ダウンロードさえれており、世界のカスタマおよび販売パートナーとの設計契約数は約10,000件に到達したという。

K50ファミリは、最初に、144 MAPBGAとLQFPパッケージでCPUが100MHzの「Kinetis K53」および「K52」が2011年第3四半期より量産出荷される予定で、各機能は「TWR-K53N512-KIT」開発システムで評価することができる。

また、2011年第4四半期には「Kinetis K10/K20/K60」の各ファミリの新製品を投入する予定で、これら製品の特長は、最大150MHzのCPU性能、1MBのFlashメモリ、および単精度FPUをはじめとする新たな機能オプションだと同社では説明している。また、同四半期にはオンチップのグラフィックLCDコントローラを追加しK70ファミリのサンプル出荷も開始される予定。

K10、K20、K60、およびK70ファミリは、演算時間の短縮、コード・サイズの縮小、およびシステムの高精度化によるブラシレスDCモータ制御やデジタル・フィルタリングなどの信号処理に特化したアプリケーションへの対応範囲を拡大した単精度FPUを搭載したほか、ハイスピードUSBホスト/デバイス/On-The-Go-ULPIトランシーバの外付けによる480Mbpsのデータ転送の実現、および電圧、振動、温度変化、および物理的衝撃検出の統合センサによるハードウェア・タンパー検出ユニットの搭載やDRAMおよびNAND型Flashコントローラなどを搭載。加えてK70ファミリでは、オンチップでQVGA LCDパネル、外部メモリを使用する場合で最大24ビットのSVGAパネルを利用することが可能なほか、簡単な操作で短期間でのGUI開発を行うためのWindowBuilderインタフェースを備えた同社の「PEG Library」が利用可能となっているという。