ラネクシーは6月8日、米StorageCraft Technologyが提供するデータバックアップ/リカバリソフトウェア「ShadowProtect 4 Virtual Server / Desktop」および「ShadowProtect 4 for MSP(Managed Service Provider)」の販売を開始することを発表した。ラネクシーは5月26日に米StorageCraftと日本総代理店契約を締結しており、それに基づいて販売活動を展開する。

米StorageCraft Technology、CTOのスコット・バーンズ氏

これらのうち、ShadowProtect 4 Virtual Server / Desktopは、仮想環境に対応したバックアップ/リカバリ製品。VMware、Mirosoft Hyper-V、Citrix XenServer、Oracle VirtualBoxをサポートしている。StorageCraftがオンプレミス向けに販売するShadowProtect 4 Serverや同 Desktopに比べてライセンス費用が1/3以下に抑えられるほか、管理コンソールによって仮想環境を一元管理でき、バックアップ処理を起動するエージェントをプッシュ型でインストールさせられるといった特徴もある。

一方、ShadowProtect 4 for MSPは、「Managed Service Provider」と呼ばれるクラウド事業者やホスティング事業者などのサービス事業者向けの製品。サービス事業者は同製品を組み込むだけで、ディザスタ・リカバリ・サービスやデータ保護サービスなどが提供できるようになる。ライセンス管理コンソールが用意されており、課金状況などを一目で把握できるほか、月単位でライセンスを割り当てることも可能。ShadowProtect 4 Virtual同様、エージェントをプッシュインストールさせることもできる。

ストレージクラフト ジャパン 営業部長の岡出明紀氏

ストレージクラフト ジャパンで営業部長を務める岡出明紀氏は、StorageCraft製品の特徴として、「バックアップ速度およびリカバリ速度が他社製品に比べて格段に早い」と説明。その理由として、増分バックアップを採用していることや、「HeadStart Restore」と呼ばれる技術により平常時からリカバリ処理をスタートさせる準備を行っていることなどを挙げた。

ラネクシーでは、販売目標として初年度に2億円、2013年度に8億円という数字を掲げている。