ソニー・エリクソン製のメディアスピーカースタンド「MS430」は携帯性に優れている円筒型のモバイルスピーカー。同社ブランド製品らしい上質な筐体が特長だ。4月1日にオープンした同社製アクセサリーを扱うオンラインストア「Sony Ericsson Store」で提供されている製品で、現在ならStoreオープン記念特別価格(2011年5月30日時点)の1,780円で購入できる(通常販売価格は2,980円)。

洗練されたデザインが目をひくメディアスピーカースタンド「MS430」

内部に単四型の乾電池が3本入る構造で、底面がスピーカーになっている。使用する際は上部に隠れているステレオミニプラグを引き出して、他の製品に接続する。Sony Ericsson StoreのサイトではXperia専用と記載されているが、Xperiaシリーズのスマートフォン以外にも3.5ミリイヤホンジャックに対応している製品なら基本的に接続可能である。

大きさは直径約31mm×長さ110.25mm、質量は約67g(乾電池未装着時)。電池持続時間は、アルカリ電池使用時で約12時間

底面がモノラルスピーカーになっている(写真左)。Xperia SO-01Bに装着すると非常に安定し、フル画面で動画などを楽しめる

スタイリッシュなアルミ削り出しの外観からは、無駄なものが一切削ぎ落とされた印象を受ける。機能もとてもシンプルで、面白いことにこの製品にはボタン類がひとつも存在しない。プラグを通じて電気信号を感知すると電源が入り、電気信号を感知しなくなると電源が切れる仕組みになっているのだ。例えばスリープタイマーにした携帯音楽プレイヤーを再生させながら就寝する、などの使い方をした場合でも、音楽が終わればスピーカーの電源は自動で切れるので、乾電池の消耗を心配する必要がない。

付属する取扱説明書もとても簡単なものだった(写真左)

Xperia arc SO-01C に装着した場合は、端末側のイヤホンジャックの位置の関係で縦置きになる(写真左)。携帯電話と接続する際は、置き方に工夫が必要か

考えてみると、これまでスマートフォンでストリーミング動画やワンセグを視聴する際は端末を手で持ち続けるか、見やすい角度に調節したうえで何か衝立てのようなものを後ろに挟むかしていた。これが当たり前の視聴スタイルで、そこに何の不便も感じていなかったが、このMS430を使ってみると好みの角度で安定して置いておけることがすごく便利に感じた。背面に置いた物で端末のメインスピーカーを塞いで音をこもらすという弊害もなくなり、むしろ画面のすぐ脇から音声が聞こえるようになったので迫力も増したように感じる。また、Skypeも非常に利用しやすくなった。いまではMS430に接続した端末を机の上に置いた状態で、スピーカーフォンライクな利用方法で通話を楽しんでいる。

端末を立てかけたときの安定感が素晴らしい本製品。メーカーが商品名をメディアスピーカースタンドとした理由に納得がいった

夏の行楽シーズンが近づいている。MS430があれば移動の車中で、あるいは宿泊先の旅館でお気に入りの音楽や観光地で撮影した動画などを複数人で楽しむこともできるだろう。今夏、色々なシーンで活躍してくれることを期待している。