富士通は、自動車部品サプライヤーや電機精密メーカーなどの製造業のユーザー向けに、工場の生産ラインにおける作業員の動きをシミュレーションするソフトウェア「GP4(ジーピーフォー)」を、5月26日より販売開始すると発表した。

この製品は、生産準備段階における仮想の生産ラインについて、作業員の基本的な動き(歩行や手の動作など)を設定し、MOSTを活用することにより、ムダのない作業員の動きや姿勢、最適な人員配置をシミュレーションするほか、作業に要する時間も自動的に算出することができる。これにより、設計した仮想ラインの上で「人」「製品」「機械」のそれぞれの動きを数値化し、評価・分析結果を考慮することで、最適な生産ラインを決定できるほか、作業員自身がシミュレーション結果を確認することで課題意識を共有するなど、製造現場の改善につなげることができるという。

「GP4」の画面例

また、組立作業工程を検証する同社の3次元仮想検証シミュレーター「VPS(ブイピーエス:Virtual Product Simulator)」と連携させることにより、「製品」と「人」の両方の観点から最適な組立作業工程を検証できる。

シミュレーションで用いる仮想の生産ラインは、仮想設備が約400種類用意されている。販売される商品は以下のとおり。なお、価格(税別)は、1クライアントあたりのライセンス価格。

商品名 販売価格(税別)
Manufacturing
ライン検討/バランス検討/作業性検討/ライン評価
400万円から
RACK
部品棚半自動作成
80万円から
PROJECT
重工系生産系計画の「見える化」支援
500万円から
Manufacturing Executor
再生専用ソフト
80万円から
Manufacturing SDK
カスタマイズを行うための開発ツール
80万円