凸版印刷と東洋製罐は、2011年3月末に締結した基本合意に基づき、リチウムイオン2次電池用外装材事業を手掛ける新会社として「株式会社T&Tエナテクノ」を2011年6月1日に設立することを発表した。

T&Tは、凸版と東洋製罐の共同出資(資本金4億9000万円、凸版51%、東洋製罐49%)により、製造・販売機能を持った合弁会社として設立され、両社の協業により、ソフトパック(アルミラミネートフィルム)、ハードパック(金属缶タイプ)、ソフトパック用メタル保護ケースまで、リチウムイオン2次電池用外装材のあらゆる種類をフルラインアップするトータルサプライヤとして事業拡大を目指す方針。

両社では、2社の技術力およびノウハウを融合することで開発基盤が強化されるほか、製造・販売の一貫体制構築ができることによる競争力の高い製品をタイムリーに供給することができるようになるとしており、協業による強みを活かし、成長を続けるリチウムイオン2次電池用外装材事業において、トータルサプライヤとしての地位の確立と事業拡大を目指していくとしている。