ON Semiconductorは、高精度計測および監視用ミクスドシグナル・マイクロコントローラ(マイコン)ファミリとして「Q32M210」を発表した。

Cortex-M3を搭載したミクスドシグナルマイコン「Q32M210」

同製品はARM Cortex-M3プロセッサを採用し、ポータブル・センシング・アプリケーション用に設計された400μA/MHz以下で動作する低消費電力ミクスドシグナルマイコンで、デュアル16ビットA/Dコンバータ(ADC)、高精度電圧リファレンス、トリプル10ビットD/Aコンバータ(DAC)などのほか、リアルタイム・クロック、電源管理、112セグメントのLCDインタフェース、オンチップ低抵抗スイッチ、汎用オペアンプ、高精度電圧リファレンス(<50PPM/℃)、RC発振器などの機能が搭載されており、コンフィグレーション可能なアナログ・フロントエンドとプログラマブル32ビット・コアおよび256KBのフラッシュメモリを統合することにより、柔軟性の高いスケーラブルな計測エンジンを形成している。また、同ADCは、非直線性とノイズによって有効ビット数が縮小される可能性がある一般的なコンバータとは異なり、真の16ビット性能を提供することが可能だと同社では説明している。

さらに、専用のブラウンアウト保護回路とあらゆるバッテリ状態で予測可能な動作を行うための低バッテリ検出機能付きオンチップ電源監視機能を搭載。統合エラー検査および訂正回路は、オンチップ・フラッシュ・メモリのモニタ、シングル・ビット・エラーの訂正、重大エラー検出時の警告を行うことが可能だ。

なお、同製品はすでにサンプル出荷を開始しており、1万個注文時の単価は4.99ドルとなっている。