サイレックス・テクノロジーは、IPv6 Ready Logo Phase2を取得し、IPv4にしか対応していないネットワーク機器をIPv6対応機器に変換することが可能なIPv6-IPv4コンバータ「SX-2600CV」の価格を改定したことを発表した。

IPv6-IPv4コンバータ「SX-2600CV」

2011年2月に、国際的にアドレス資源管理を行っているICANN(IANA)が所持するIPv4グローバルアドレスが枯渇。ICANN(IANA)の下部組織であり、アジアや日本でのアドレス資源管理を担当する団体APNIC、JPNICにはまだ多少のIPv4グローバルアドレス在庫があるものの、これも2011年第4四半期には完全枯渇すると見込まれており、IPv4グローバルアドレスの枯渇に対する恒久的対策としてIPv6の採用となるが、IPv4とIPv6には互換性が無く、IPv4にしか対応していないネットワーク機器は、IPv6環境完全移行後にネットワーク機能を利用できなくなるという問題がある。

そのためユーザは機器の買い替えが必要になり、コストと労力が必要となる。同製品は、IPv4のみに対応するネットワーク機器とLANの間に介在することで、IPv6とIPv4のプロトコル変換を実施し、IPv4にのみ対応しているネットワーク機器をIPv6環境で利用する事を可能とするもの。また、IPv4通信のブリッジも可能なため、IPv6 とIPv4の混在環境でも利用可能という特長を持っている。

「SX-2600CV」の活用イメージ

同価格改定により、従来は2万7800円(税別)であったものが、9800円(税別)で購入可能となることから、同社では、IPv4グローバルアドレスの枯渇問題に対応が求められる企業内LAN管理者などが、当面の問題を少しでも早く、低コストに解決するができるようになるものとしている。

「SX-2600CV」の仕様