Google Chrome

Chromeの安定版がバージョン11系へアップグレードされた。開発版にはすでに取り込まれていたが、今回のアップグレードで安定版においても、アイコンのデザインが従来の3D風のものから、よりシンプルな新デザインへ変更された。これですべてのチャンネルでアイコンが置き換わったことになる。

Chrome 11安定版の大きな特徴はHTMLのスピーチ入力に対応したことにある。特別なコーディングを実施することなく、HTMLに指定するだけで音声入力が可能になる。現段階では英語の入力が実現されており、Google翻訳のサイトで試すことができるようになっている。

バージョン11安定版でアイコンが従来の3D風から新しいシンプルなものへ置き換わった

Chrome 11以降のバージョンでGoogle翻訳にアクセスすると、翻訳元のテキストの入力欄にマイクのアイコンが表示されるようになる。このアイコンをクリックすることで音声入力を開始することができる。入力は自動的にテキストエリアに表示され、そのまま翻訳が実施される。

Chrome 11以降のバージョンでアクセスすると、Google翻訳の入力欄にマイクのアイコンが表示され、このアイコンを押すことで音声入力を開始できる

音声入力の内容はそのままテキストとして入力され、自動的に翻訳が実施される

正しい発音をしないと意図しない単語として解釈される

特に日本人が苦手とする発音は別の単語で認識される傾向がみられる

Google翻訳のページのHTMLを見ると、input要素に「speech="speech" x-webkit-speech="x-webkit-speech"」といった属性が指定されていることがわかる。

Google翻訳のHTMLの一部 - 音声入力の指定を確認できる

音声入力はスマートフォンなどのデバイスですでに提供されているサービスだが、Chrome 11に導入された音声機能は扱いが簡単な上、入力内容をテキストで確認できるという特徴がある。繰り返し入力すると、特にどの単語/発音が入力されないかを調べることができ、英語の発音学習に利用できる。