IDC Japanは4月20日、2010年 国内企業のデータ保護/DR対策の分析とクラウドサービスへの移行に関する調査結果を発表した。この調査では、ディザスターリカバリー対策への投資には回復が感じられる結果となったことが判明している。

この調査は、国内企業におけるバックアップ運用やディザスターリカバリー対策の現状、課題、ニーズなどを解明するために実施されたもの。2009年から2010年にかけての支出の増減や2010年から2011年にかけての予算の増減に関する調査結果などがまとめられている(調査実施時期は2010年12月)。

それによると、「2010年から2011年にかけてのディザスターリカバリー対策予算増減予定」という項目については、「増加」と回答した企業が24%となっており、「減少」と回答した企業(11%)を大きく上回った。

「2010年から2011年にかけてのディザスターリカバリー対策予算増減予定」(有効回答数:762 資料:IDCジャパン)

ただし、この調査は東日本大震災の前に行われたものであるため、同社は「今後さらに既存ディザスターリカバリー対策を見直す動きが需要として加わる見込み」という見解を示している。