2008年のテレビ放映開始から3年、沖縄のヒーローとして絶大なる人気を誇る『琉神マブヤー』がついに映画化。それに伴い、19日(火)に『琉神マブヤー THE MOVIE 七つのマブイ』の映画製作発表記者会見が、沖縄県中頭郡北谷町の「北谷町美浜メディアステーション」にて行われた。

会見には、ウルマ / 琉神マブヤー役の山田親太朗、サイオン / 龍神ガナシー役のISSA、佐野智樹監督の3人が出席。山田のゆったりとしたペースに包まれた、和やかなアットホームな記者会見となった。

左から、佐野智樹監督、琉神マブヤー、山田親太朗、ISSA、龍神ガナシー

■佐野智樹監督
「テレビと違って、映画は大人だけでなく小さな子どももお金を払って観るものなので、そういう人が『良かったね』『いい作品だったね』と思ってもらえるような温かい作品にしたいです。琉神マブヤーはほかのヒーロー物と違い、マジムンという悪役がいますが、一方的な悪者とは描かれておらず、最終的にはマブヤーとも和解するという、今までにないスタイルのヒーロー物。映画版でもそのスタイルで描いています。ウルマの役には山田くんが真っ先に思い浮かび、実際、このために生まれてきたと思うほどピッタリハマっていました」

■山田親太朗
「琉神マブヤーの役が決まりヒーローになれて純粋にうれしかったです。今までのマブヤーではなく、映画のマブヤーとして自分なりにもっといいものにしました。マブヤーの魅力は敵も許すことができるところ。こういうヒーローはなかなかいないと思う。映画には沖縄のきれいな景色や風景など魅力が詰まっているので、世界中の人に見てもらいたい」

■ISSA
「ガナシーという役はテレビ版ではすでに出ているが、サイオンは劇場版にしか出てこない役。監督から等身大で演じていいと言われ、昔から大好きなヒーロー物を自分の思うヒーロー像で一所懸命演じました。小さいころから知っている親太朗と共演できてうれしく思ってます。撮影時は、出番がなくても2人で現場に通いムードメーカーとして盛り上げていきました。離れて見て分かった沖縄の良さや魅力を、日本だけでなく、いろいろな国々の人に見てもらえれば、元気になれる作品だと思います」

<ストーリー>
沖縄の夜空に光る北斗七星。「勉、勇、食、健、忍、夢、情、これがウチナンチュ(沖縄人)に宿る7つの魂、マブイ(魂)です。マブイはとても大切な物ですから、なくさないように注意しましょう」。「はーい」と元気よく答える子どもたち。のどかな沖縄で、悪の軍団マジムンのハブデービル、マングーチュ、オニヒトデービルがうごめきだす。

ヒーローにあこがれる青年ウルマは、「琉球アクションクラブ」でヒーローショー「仮面シーサー・ ショー」をリハーサル中、おばぁの力によって、知らぬ間に琉球を護る琉神マブヤーの魂が入ってしまう。現代の琉神マブヤーになってしまったことを知ってしまったウルマ。一方、マジムンは次々に七つのマブイを奪い、そのために人々の間には異変が起こり、沖縄中が大混乱になっていく。そんな中、ウルマの仲間サイオンも龍神のマブイを得て、龍神ガナシーに変身。奪われたマブイを取り戻し、人々は平和を取り戻したように見えた。

しかし、本当の戦いはこれからだった。マジムンにも正義があり、自然破壊を行う人間たちに対する自然界からの反撃が始まったのだ。敵を倒さないヒーロー、琉神マブヤーとその仲間たちは、どう決着をつけていくのか? 戦いだけでは片付けられない問題が多く地球上に残っている。解決を求めて戦うマブヤーこそ、我らの最後のヒーローである。
<キャスト・スタッフ>
出演: 山田親太朗、ISSA、ゴリ(ガレッジセール)、福本ジュディ幸子、長浜之人(キャン×キャン)、川田広樹(ガレッジセール)、吉田妙子、YASU(バーボンズ)、TAKANO(バーボンズ)、登川誠仁、古謝美佐子ほか
企画: 畠中敏成、脚本: 福原充則、監督: 佐野智樹

『琉神マブヤー THE MOVIE 七つのマブイ』は2011年秋、沖縄先行公開、今冬全国公開予定。

(C)2011琉神マブヤーTHE MOVIE製作委員会