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Googleは4月12日(米国時間)、Google Docsの文書編集機能に「ページレイアウト」の機能を追加したことを発表した。Google Docsはブラウザから利用できるオフィスアプリケーション。改善や新機能の追加を随時実施している。共同編集やデータの共有が簡単にできるという特徴があるほか、プラグインを使えばMicrosoft Officeのデータの共有やバックアップにも利用できる。

Google Docsでテキストを編集しているようす

ページレイアウトが取り込まれている

Google Docsは便利なアプリケーションだが、デスクトップのオフィスアプリケーションと比べるとWYSIWYGが弱いという欠点があった。ページレイアウトはこの問題を大きく改善している。ページ化されていない従来のレイアウトで扱いたい場合にはメニューから「表示」「ドキュメントビュー」「コンパクト」を選択すればいい。

ChromeからGoogle Docsを利用する場合には「ネイティブ印刷」が利用できる

Chrome以外のブラウザから印刷すると生成されたPDFのダウンロードが実施される

もうひとつの問題として、閲覧時のフォントと印刷に使われるフォントが違う点を挙げることができる。Google Docsの印刷は「PDFデータを生成してダウンロードさせる」というものになっており、想定しているレイアウトと違うものになることがある。このため、一旦編集可能なデータでダウンロードして整形してから印刷する必要があるなど、手間になるところがあった。日本語の文章の場合特にこの部分が懸念点として挙がることが多い。

Chromeのネイティブ印刷を利用すると、閲覧している状態と同じように印刷が実施される

Chrome以外のブラウザで印刷(PDF生成-ダウンロード-印刷)すると、閲覧している状態と違うレイアウトになる。フォントも綺麗とは言い難い

最近の開発の結果、ブラウザがChromeに限定されるものの、「ネイティブ印刷」と呼ばれる新しい印刷機能が利用できるようになった。「ネイティブ印刷」からは端末の印刷システムを直接利用することができ、ブラウザで閲覧しているものと同じものが印刷できる。従来のように綺麗とは言い難い日本語フォントに変換されることがない。

利用できる日本語フォントの種類が選択できないなど、まだまだ日本語ワープロとして活用するには機能が弱いところがあるが、今回追加された「ページレイアウト」と「ネイティブ印刷」は日本語ワープロに必要となる最低限の条件がGoogle Docsに備わったことになる。