Google Chrome runs web pages and applications with lightning speed.

Googleは4月5日(米国時間)、Chrome 12開発版に「マルウェアと疑わしい実行ファイル」のダウンロード時に警告を表示する機能を追加したことを発表した。開発版を通じて同機能の検証を実施し、次のChrome安定版リリースに取り込みたいと説明している。

Googleはすでにマルウェアを配布するといった悪意あるサイトであるかどうかを判定するデータを生成しており、Webサービスやアプリケーションからこのデータに基づいた判定を利用できるように「Safe Browsing API」を提供している。この機能はGoogle検索で活用されているほか、Firefox、Chrome、Safariなどのブラウザによって利用されている。

今回Chrome開発版に追加された機能は、「Safe Browsing API」の提供する機能を使って個別の実行ファイルダウンロードに対しても警告機能を提供するというもの。マルウェアと疑わしい実行ファイルをダウンロードしようとすると警告が表示される。通常のアプリケーションのフリをしてシステムへ侵入を試みるマルウェアに対して有効な防御機能になるとみられる。実行ファイルのダウンロード時にマルウェア判定を行う機能はIE9にもすでに導入されている。