日本アイ・ビー・エムは4月6日、個人の知識を企業内の集合知として活用するためのソーシャル・ソフトウェア「IBM Connections 3.0.1」の出荷を開始した。同製品は、「IBM Lotus Connections」に機能を追加し、ビジネス目標を達成するためのコラボレーション環境を強化したもの。

今回追加された機能としては、「アイデア・ブログ」「モデレーション機能」「メディア・ギャラリー」がある。

アイデア・ブログは、ユーザーが情報を交換・共有するための機能「コミュニティー」に追加された新しいアイデアを募るための機能。メンバーが新しいアイデアを投稿すると、他のメンバーがそのアイデアに対してコメントを付加し、賛同の意を投票する。人気の高いアイデアを管理者が「高評価」と認定すると、そのアイデアを実現させるためのアクティビティ(作業項目)を作成して作業の進捗を管理することが可能。

例えば、市場投入の妥当性を検討するためのアクティビティをその場で作成し、ワークフローと担当者、期日などを定義し管理することで、決定に至る時間を短縮することができる。

モデレーション機能は、各コミュニティーの管理者がコンテンツの承認・削除を事前および事後に判断するもの。モデレーションの対象はブログのほか、コミュニティーで共有されるファイルやコメント、フォーラムへの投稿も含まれる。コミュニティ管理者が適切にモデレーションできる環境を整えることで、質の高いディスカッションを支援する。

コミュニティー内で画像やビデオを共有・表示する「メディア・ギャラリー」では、動画や画像をサムネイル表示し、その場で再生できるようになった。

同製品のライセンスは社内ユーザー向けと社外ユーザー向けに分かれている。社内ユーザー向けライセンスは、社内での利用などのユーザー数が限られた環境向けに1個人に付与されるライセンス「許可ユーザー」単位での購入となり、1許可ユーザー当たり1万7,600円となる。社外ユーザー向けライセンスは、サーバの機種やプロセッサの種類によって規定されるPVU(プロセッサー Value Unit)を課金単位として許諾されるライセンスで、100PVUで717万9,000円となる。

IBM Connections 3.0.1の画面