「鉄地図2010」

車やバスで訪れた場所から自力で帰るとき、意外と最寄り駅がわからないことがある。見える範囲に案内板や駅舎が見つかればいいが、都内であっても住宅街や裏通りではもっとも近い駅がわからないことも結構ある。また、駅が周囲にたくさんあるのはわかっていても、少しでも近い駅を知りたいときもある。そんなときに便利なアプリが「鉄地図2010」だ。

iPhoneの標準アプリ「マップ」でも周辺の駅を探すことはできる。しかし、最寄り駅がどの路線に属するのかまではわかりにくい。特に首都圏の地下鉄は、破線で描かれていて路線名の記載頻度も低く、どこに向かう路線なのかなど、慣れない土地で路線を把握するのは困難だ。

アプリを起動してGPSをオンにすると、最寄り駅を見つけてくれる。「最寄り駅」ボタンをタップすると、近くの駅リストが表示され、直線距離で比較してくれる

画面右上のボタンをタップすると、選んだ最寄り駅を含む路線の全体を俯瞰できる。初めて利用する路線でも、どこからどこへ向かう路線なのかを把握できる

しかし、地図2010なら、選んだ路線の線路がGoogle Map上で強調表示される上、路線を俯瞰して起点・終点駅をチェックすることができる。現在位置から次の目的地に向かうまでの最適なルートを検討できるわけだ。

路線図はラインカラーやコーポレートカラーで表示されるが、選択した最寄り駅の路線は赤く強調表示される。画面上部の「<<」や「>>」をタップすると前後の駅に移動する

また、複数の駅が近くにあった場合、その駅までの直線距離を計算してくれるのも嬉しい。できるだけ近い駅か、最寄りではないが都合のいい駅に向かうかを検討する材料となる。ちなみに、Google Mapはインターネットから取得しているが、路線データは内蔵型だ。オフラインでも路線だけは確認できる。