歌手の石川智晶が4月2日(土)に東京都千代田区にある文化学院 13F講堂にて、東北地方太平洋沖地震のチャリティーイベント『僕の「いつか」は、すぐそこにある』を行うと発表した。発起人は石川のほか、佐藤健一(FM岩手、FM仙台、ラジオ福島などのパーソナリティー)、田中慎一(MSエンタテインメント)の3名。料金は2,000円。

東北地方太平洋沖地震の壊滅的な被害状況を目の当たりにして考えた末、エンターテイメントを仕事とする自分達ができることは義援金を送るという結論に至り、今回のチャリティーイベントの開催につながったという。

また、今回の義援金は、石川の意思で「少しでも子供たちの成長に妨げにならない」ために使われるとされている。

出演予定者は、石川智晶、松本梨香、May'n、米倉千尋、Lia、石田燿子、鵜島仁文、麻倉あきら、ほか。なお、ライブはアコースティックライブ形式で行われる。このほかにもチャリティーオークションが予定されており、これらに関する情報は、石川智晶のオフィシャルブログにて確認してもらいたい。

<石川智晶よりメッセージ>
東北地方太平洋沖地震」と名のついたこの震災は私たち人間に「受け身」であることを、ただただ教えているのでしょうか?

自分さえも救えてない私がチャリティーライブを企画するなど、一体どこからその力が芽生えたのかわかりません。でもそのプロセスはどうでもいいのかもしれません。多くのイベントが活動自粛の中、その意味は私にもわかります、ですが大事にしてきた音楽が「不謹慎」なのかはそれぞれの感じ方です。

社会の流れと違うところに私の意志はあります。被災者の方々に「頑張って」という言葉さえネガティブとられるかもしれない時期なのですから。 とにかく傍観者であってはならない。私の中にそう叫んでいる人がいます。だから動きます。援助は早い方がいいのです。

今回、集めることができた募金は大きな団体へ預けるというよりは、「見える」ところへ送りたいと思っております。主軸は「子供たちへの教育支援」です。水に埋もれた絵本、絵の具、砂場、体育館の床、カーテン、ユニフォーム、サッカーボール、ブラスバンドの楽器、桜の木。そういったものは私たちが通ってきた大切な宝です。

すべては救えないという現実の中で
私はあえて、「子供たち」へと考えております。
<佐藤健一よりメッセージ>
地元、東北が大変な目に遭っているのに自分は何もしてあげられない、でもラジオで言葉を伝えたりする事や曲で元気をもってもらったり、癒しになったりするだろうな、そんな気持ちで放送をしています。

石川智晶さんには何度も番組にいらしていただき、楽しい場面をご一緒させていただきました。本来私達は皆さんに楽しんでいただく場面を創る仕事です。今出来る事は、今自分ができる事で皆さんに楽しみを持っていただき、少しでも被災地の手助けになれば、と賛同いたしました。そんな空間をご一緒しましょう。

秋田、岩手、仙台には39年間住みました。
故郷が大変な目に遭っていても立ってもいられない気持ちです。こんな時何をしてあげられるか、それは行動するしかないと思います。