富士通セミコンダクター(FSL)と英ARMは2月28日、ARM製 IPの包括的ライセンス契約を締結したことを発表した。

同契約によりFSLは、次世代ハイエンドARMプロセッサコア「Cortex-A15」を含むARMテクノロジー(CPUコア、グラフィックス・プロセッサ、ファブリックIP)を搭載した プラットフォームを提供することが可能となる。

両社はこれまで10年以上、協力関係を継続してきており2010年11月にはFSLの汎用マイコン「FM3ファミリ」に「ARM Cortex-M3」を搭載するなどの取り組みを進めてきた。今回の契約は、両社のパートナーシップを強化、拡大するもので、これによりFSLは、カスタマが新製品を開発する際に早期から先端のARMテクノロジーを提供することが可能となり、製品開発を促進することが可能となると説明している。

なお、FSLでは、幅広いアプリケーション領域に対し、カスタマニーズに対応するARMテクノロジー搭載製品をタイムリーに提供していくことを目指し、ASIC向けカスタマへのIP提供、および自社ASSPの開発を進めており、2011年後半より、順次リリースする予定としている。