Freescale Semiconductorは、同社のTower System開発プラットフォームに向けて、4種類の新しいコントローラモジュールと2種類の交換可能な周辺機器モジュール、および5種類のTower Systemキットを発表した。

今回発表された製品は以下の通り

  • TWR-K40X256:同社のCortex-M4ベースMCUであるKinetis K30/K40ファミリの評価用。USB 2.0 OTG(充電機能付)と最大320セグメントのLCDコントローラ、容量式タッチパッド、Open Source JTAG、SDカードスロット、3軸加速度センサ「MMA7660」、28セグメントLCDとTower Plug-In(TWPRI)ソケットを拡張用に装備する。
  • TWR-K60N512:同じくKinetis K10/K20とK60ファミリの評価用。Kinetis K60の全デバイスを標準で利用可能で、ここにはIEEE1588 EthernetやUSB 2.0のOTG(充電機能付)、ハードウェア暗号化/改竄防止機能が含まれる。また容量式タッチパッド、Open Source JTAG、3軸加速度センサ「MMA7660」、28セグメントLCDとTower Plug-In(TWPRI)ソケットを拡張用に装備する。
  • TWR-MC9S08JE:Flexis 8bit MCUのMC9S08JE USB MCUファミリの開発用である。MC9S08JEの全デバイスを利用可能で、ここには超低電力動作、USB、高精度ADC/DAC、複数のシリアルインタフェースを含む。
  • TWR-MCF51JE:Flexis 32bit ColdFire V1ファミリの開発用で、8bit Flexis(MC9S08JE)のカウンターパートとなる。こちらもここには超低電力動作、USB、高精度ADC/DAC、複数のシリアルインタフェースなどが利用可能である。
  • TWR-WIFI-G1011MI:Wi-Fiコネクティビティを実現する。オンボードにはGainSpanのGS1011MIP Wi-Fiモジュールが搭載されており、数μAのスタンバイ電流で動作する。μART及びSPI I/Fを搭載し、完全なWi-FiスタックをWPSと共に提供しており、Over-the-airのファームうぁ更新やオプションで各種ネットワークスタック及びIEEE802.11iに対応する。
  • TWR-ADCDAC-LTC:Linear Technologyの高精度ADC及びDACを2つ搭載しており、またLinear TechnologyのQuikEvalデモボードに接続するための14pinヘッダも実装している。
  • Kinetis Tower System kits(TWR-K40X256-KIT及びTWR-K60N512-KIT)はTWR-K40X256もしくはTWR-K60N512に、シリアルモジュール(TWR-SER)とエレベータボード(TWR-ELEV)を組み合わせたキットである。
  • Flexis Tower System kits(TWR-S08JE128-KIT及びTWR-MCF51JE-KIT)はTWR-MC9S08JEもしくはTWR-MCF51JEにシリアルモジュール(TWR-SER)とエレベータボード(TWR-ELEV)を組み合わせたキットである。
  • IAR KickStart Kit for the Freescale Kinetis K60 family of MCUs(TWR-K60N512-IAR)は、TWR-K60N512-KITにプロトタイピング用モジュール(TWR-PROTO)と、IAR J-Link Lite(Cortex-M用のデバッグプローブ)とIAR Embedded Workbench for ARMを組み合わせたキットである。

それぞれの価格は以下の通り。

  • TWR-K40X256 69ドル
  • WR-K40X256-KIT 139ドル
  • TWR-K60N512 69ドル
  • TWR-K60N512-KIT 139ドル
  • TWR-K60N512-IAR 239ドル
  • TWR-S08JE128 69ドル
  • TWR-S08JE128-KIT 119ドル
  • TWR-MCF51JE 69ドル
  • TWR-MCF51JE-KIT 119ドル
  • TWR-WIFI-G1011MI 69ドル
  • TWR-ADCDAC-LTC 119ドル