デザイン、イラスト、ミュージック、ムービーなど、様々なクリエイションの分野で、"自分で作品を作ってみたい!!"と思っている方々も多いはず。そんな方々がいざ作品を制作しようと考えたときにネックになるのが、基本的な知識やノウハウの必要性をはじめ、様々なソフトウェアやハードウェアなどの作業環境を整えることだろう。そこで、今回はもっとも身近で手軽なクリエイションツールといえるiPhone / iPadのアプリの中から、高い創造性を持ちながらも"無料"で利用できるアプリを厳選して紹介していこう。

数多あるiPhone / iPad用アプリの中でも、特に群雄割拠のジャンルといえるのが"画像"、"写真"などのグラフィック系。PCソフトでも馴染みのある有名メーカーが数多く参入しており、かつ無料でアプリが提供されているので、クリエイターにとっては非常に嬉しいところだ。

Adobe Photoshop Express

Photoshop Expressは、iPhone/iPadから、Photoshop.comに用意された各種編集機能にアクセスすることで、画像の編集だけでなく、保存や共有なども行うことのできるPhotoshopのモバイルアプリ。機能的には、PC版Photoshopに遠く及ばないものの、トリミングやリサイズ、画質調整といった基本的な編集機能に加え、多彩なフィルタエフェクト処理などもワンタッチで行える高い操作性を誇る。最新バージョンでは、Retinaディスプレイやマルチタスキングをサポートし、さらに快適な作業環境を実現している。なお、Photoshop.comアカウント(無料)を作成すれば、写真やビデオを2GBまでオンラインにアップロードして保管することができる。


Adobe Ideas

IllustratorやPhotoshopなどでの作業以前に、デザインのラフイメージ作成やアイディアの検討などに活用できる無料デジタルスケッチブック。シンプルながらもベクトルベースの描画ツール となっているため、非常に滑らかな曲線でドローイングが可能となっている。アプリ内課金によりオプション機能を購入すれば、順序と不透明度の調節が可能な最大10層の描画レイヤーと1層の写真レイヤーの作成をスケッチごとに行え、さらに本格的な創作作業が実現する。多数の活用方法を紹介したビデオが、同アプリのFacebookページにアップロードされているので、併せてぜひチェックしていただきたい。

Corel Paint it! Now

リアルなペインティングが可能なPC用グラフィックソフト「Painter」などの開発メーカーとして知られるコーレルがリリースした写真変換アプリ。カメラで撮影もしくはフォトライブラリから画像を指定し、油絵 / 現代美術 / イラスト / 印象派 / ペン&インクの5種類のペイント効果を選択するだけで、簡単に写真を絵画風に加工し、アーティスティックな作品を制作することができる。加工中の写真が徐々に変貌していく様がとても楽しい。なお、完成した作品は本体カメラ ロールに保存するだけでなく、Facebook / Flickr / 電子メールでの共有も可能だ。


PhotoFunia

同名のネットサービス「PhotoFunia」と連携して、100種類以上の膨大なテンプレートおよびエフェクトと、自分の撮影した写真やイラストを組み合わせて多種多様なデザインを素早く制作できる。顔認識機能を持ったテンプレートも用意されており、恋人、友人、知人など、身近な人物の写真を素材として使ったを使ったポスター / 看板 / 雑誌といったハイクオリティーなコラージュ作品なども手軽に作成可能だ。なお、画像処理はアプリ本体内でなくサーバサイドで行われるため、利用の際にはネットワーク接続が必須となる。