日銀が10日発表した1月の国内企業物価指数(速報、2005年平均=100)は前年同月比で1.6%上昇し103.9となった。4カ月連続の上昇。前月比は1.0%の上昇。

企業物価指数は、企業間で取引される商品の価格に焦点を当てた物価指数で、景気動向や金融政策の判断材料を提供する目的がある。国内企業物価指数、輸出物価指数、輸入物価指数から構成されている。

前年同月比で上昇幅が大きかった製品をみると「鉄鋼」(+11.6%)、「石油・石炭製品」(+11.3%増)、「非鉄金属」(+7.6%)など資源製品が目立ったが、「加工食品」(+3.3%)、「繊維製品」(+3.8%)などでも上昇している。下落幅が大きかったのは「情報通信機器」(-5.0%)、「電子部品・デバイス」(-4.1%)、「電気機器」(-3.4%)など。

前月比では、「石油・石炭製品」が6.1%も上昇したほか、「非鉄金属」が1.7%増、「化学製品」が1.0%増などとなっている。一方低下したのは「情報通信機器」(-0.7%)、「電子部品・デバイス」(-0.5%)など。

輸出物価指数(円ベース)は85.4で、前年同月比は3.4%のマイナス、前月比は0.1%のプラス、輸入物価指数(同)は110.4で、前年同月比プラス4.7%、前月比プラス2.1%。契約通貨ベースでは、輸出物価指数が前年同月比プラス4.2%の103.4、輸入物価指数が同プラス14.0%の138.9となっている。