リコーは2月7日、遠隔地間でのビデオ会議システムなどを中心とした双方向通信サービス分野であるユニファイドコミュニケーション市場に参入すると発表。2015年度における売上目標を「1000億円規模」とし、ユニファイド コミュニケーション システム(UCS)事業を開始する。

同社はこの市場への参入第1弾としてポータブルタイプの機器を1機種、会議室への据え置き型の機器を1機種を、プラットフォームとなるクラウドサービスと同時に2011年度夏以降をメドに世界市場で発売する予定。

同社によればこのシステムは「いつでも・どこでも、だれでも・だれとでも、コミュニケーション」を具現化する新たなコンセプトに基づいて提供されるソリューションであり、場所を選ばずに遠隔映像コミュニケーションを可能にすることが特徴とされる。

機器間の通信は同社独自開発による通信制御技術(M2M通信制御技術)が採用され、IPアドレスではなく独自のIDが使用されるという。また、映像コーデックにはH.264/SVCを採用。高品位な映像による通信をコストを抑えつつ実現する。

同社のUCS事業で提供されるシステム・サービスの全体概要図