NTTグループは、全国4自治体の公立小学校計8校および学識経験者、教育事業者等の協力を得て、教育分野におけるICT利活用の知見を蓄積し、将来の事業展開に役立てていくための先行的な取り組みとして、2011年度第1四半期から「教育スクウェア×(バイ)ICT」フィールドトライアルを開始すると発表した。期間は最長で3年間。

このトライアルでは、児童生徒にとって、「安心・安全な環境で、楽しみながら学びを深めることができる」、「自分の個性や学習スタイルにあった学びができる」、また先生にとって、「簡単に使える」、「自分でデジタル教材を作成できる」、「ICTの活用で生まれた時間をより多く児童生徒の学びに振り向けることができる」、「生徒一人ひとりの個性や能力に応じた指導ができる」など、教育現場で真に役立つICTの活用に貢献できるよう、2~3年をかけて普及・定着に向けた取り組みを進めるという。

「教育スクウェア×ICT」フィールドトライアルのイメージ

具体的には、1学年(5年生)を対象に、算数/理科/社会等の授業で、コンテンツ・アプリケーション・ネットワーク・端末などICTを活用した新しい教育の環境をトータルで提供し、新たな学びの実現をサポートするほか、今後は、中学校(英語)での実施も検討するという。

インフラとしては、ブロードバンド回線、校内LAN、電子黒板、先生用/児童生徒用端末などを提供、サービスとしてデジタル教科書(新指導要領準拠)、デジタル副教材、学校ポータル(先生用・児童生徒用)、授業シナリオ作成ツール、校務システム、デジタル教材ライブラリ、ラーニングマネジメントシステムなどを提供する。そのほか、教務/ICTサポート支援員、サポートセンタを設置してサポートを行うという。