テレビ東京は27日、中国・常州テレビ系列のアニメ制作会社・カーロンアニメーションと協力して、中国では映画を、日本をはじめ中国以外の各国ではテレビシリーズをメインに、フルCGアニメーションを制作することで合意した。

常州テレビは、上海近郊の人口およそ500万人の都市・常州市にあるテレビ局で、その関連会社であるカーロンアニメーションは、昨年中国の優秀アニメ制作会社18社に選ばれた高いクオリティを誇る制作会社とされている。

共同で制作するのは、フルCG作品『トレインヒーロー(中国名は「高鉄英雄」)』で、地球上のあらゆるところに張り巡らされた「超高速鉄道」を走るために集められたトレインヒーローたちが、災害時の救助活動の任務をこなしながら成長していく物語。移動の際のスピード感や救助の際の変身シーンでは、フルCGアニメーションの特性を生かした迫力ある映像を作り出していくという。

画像は、2011年1月24日に中国・常州市にて行われた『トレインヒーロー』アニメプロジェクト契約調印式より。カーロンアニメーション 顔暁群 董事長氏(中央)と、テレビ東京 上席執行役員 アニメ局長 兼 営業局担当補佐 田村明彦氏(左)

日本をはじめとする各国では、2012年4月から26話のテレビシリーズで展開、中国ではテレビシリーズをベースに劇場用にスケールアップし、中国全土で2012年秋に映画公開する予定。なお、日本側の制作プロダクションはトータルプランニングオフィス(TPO)で、キャラクターデザインは北米のコミック市場で活躍しているパット・リーが担当すると発表されている。