米Googleは1月24日 (現地時間)、Webアプリ向けワイアレス印刷サービス「Google Cloud Print」のモバイル版のベータ提供開始を発表した。

Cloud Printは、Googleのサーバで印刷ジョブの登録・管理を処理するクラウドサービスだ。Webアプリからの印刷リクエストをインターネット経由で、パソコンに接続されたプリンタやクラウドサービス対応プリンタに送信し、印刷ステータスをネットデバイス(Webアプリ側)に返す。プリンタドライバの役割をクラウドサービスに担わせることで、プリンタドライバを備えていないネットデバイスからのワイアレス印刷が可能になる。まずはChrome OSで同サービスがサポートされ、昨年12月に始まったChrome OSデバイスのパイロットプログラムで利用可能になっていた。

モバイル向けベータサービスは数日をかけて米国のGoogleユーザーにロールアウトされる計画で、モバイル版のGoogle DocsとGmailでワイアレス印刷が可能になる。対応言語は英語。Android 2.1以上、iOS3以上など、HTML5をサポートする数多くのモバイルデバイスから利用できるが、現時点では対応プリンタがWindows PCに接続したプリンタに限られる。Google Cloud Print TeamのTyler Odean氏によると、まもなくLinuxとMacのサポートが追加されるという。