財務省は12日、11月の国際収支状況(速報)を発表した。海外とのモノやサービスの取引状況を示す「経常収支」は9,262億円の黒字。貿易収支黒字の減少などで、前年同月比では1,731億円(15.7%)の黒字幅縮小となった。3カ月ぶりの減少。

「貿易収支」は2,597億円の黒字。輸出・輸入ともに増加する中、輸入の増加幅が輸出の増加幅を上回り、前年同月比で2,266億円(46.6%)黒字幅が縮小した。輸出は5兆1,459億円で前年同月比4,381億円(9.3%)の増加。輸入は4兆8,862億円で同6,647億円(15.7%)の増加だった。輸出は12カ月連続、輸入は11カ月連続で前年同月を上回っている。

同省関税局がまとめた11月分貿易統計によると、輸出ではアジア向けが13.0%増でうち中国向けが18.3%増、EU向けが10.1%増、中東欧・ロシア等向けが54.0%増となっている。商品別では、鉄鋼が526億円(21.2%)増、金属加工機械が同456億円(107.3%増)、原動機が同304億円(18.5%増)など。一方、電算機類の部分品は225億円(18.4%)減少した。

輸入では、アジア向けが17.6%増、うち中国向けが19.4%増、大洋州向けが36.9%増、米国向けが12.2%増。商品別では鉄鉱石が631億円(82.9%増)、音響映像機器(含部品)が563億円(44.4%)増、液化天然ガスが405億円(17.8%増)となっている。

サービス収支は993億円の赤字。前年同月比では534億円の赤字幅拡大となった。「輸送収支」及び「その他サービス収支」における支払い増加などが要因。

所得収支は8,229億円の黒字。前年同月比では946億円(13.0%)の黒字幅拡大。日本企業の海外子会社などからの再投資収益の受取増加などで、黒字幅が拡大した。