カップルの聖地・お台場から観覧車を眺める(遠い目)

 前回は"無戦略"で挑んだがゆえに失敗したが、今回はそれなりに戦略を立ててきた。その戦略とは次のようなものだ。

戦略その1:プロフィールは「趣味」や「休日の過ごし方」を具体的に記入する!

戦略その2:たくさんの女性に目移りすることなく、少数の女性に絞り込む!

戦略その3:フリータイムはすばやく積極的に行動する!

たくさんの女性と話をする「第一印象チェック」の時間は短い。プロフィールをさっと見てもらっただけで、女性から「あ、なんかいいかも」と、好印象を持ってもらう必要があるのだ。また、早い段階で2、3人の女性にターゲットを絞っておくことも大事だ。「フリータイム」になったときに迷っているようではもう遅い。

意気揚々と、ジョイポリスの中を進んでいくと、最上階のフリースペースに受付があった。エントリーシート、プロフィールカードを受け取り、記入しながら開始時間を待つ。前回のプロフィールカードには、

趣味:料理はちょっと好きかもしれません

休日の過ごし方:読書、映画、観劇など

と記入したが、今回は

趣味:卵料理が得意です

休日の過ごし方:読書(伊坂幸太郎・村上春樹など)、映画(ジブリ系)など

と具体的に記入。このように書けば、女性も話を振りやすいし、印象にも残りやすいだろうと考えた。

プロフィールはツッコミやすく、そして詳しく書くべし!

カードを記入していると、続々と参加者がやってくる。はたしてどんな女性たちがやってくるのか? 気もそぞろに辺りの様子を伺っていると、参加者の中に学生時代に好きだった子に面影が似ている女性を発見した。

帰りの方面が一緒だったために、何故か唐突にコンビニの前で告白してしまった恥ずかしい思い出が脳裏をよぎる(撃沈だったが……)。もちろん、彼女は別の女性ではあるし、"なんとなく"という程度にしか似ていない。しかし、ちょっとでも気にしていると、だんだんと気になってきてしまうもの……。マラソン選手の高橋尚子に似た雰囲気の顔立ちから、僕は彼女を「タカハシさん」と名付け、マークすることにした。

パーティーの流れは前回とほぼ同様。限られた時間ですべての女性とお話をする「第一印象チェック」を経て「フリータイム」へ。そして、最後に「カップル発表」となる。今回の参加人数は男性30名、女性20名。女性の方が若干少ないだけに、激戦も予想されるが……。

パーティーの流れを確認する

早速、「第一印象チェック」が始まった。先ほど記入したプロフィールカードを交換し合い、女性と1対1で会話を行う。持ち時間は1分間。プロフィールカードを見ながらのおしゃべりなので会話に困ることはないが、時間が短いだけに自分の話をするだけで終わったり、相手の話を聞くだけで持ち時間が終わってしまうこともある。

肝心の会話の中身は、プロフィールカードのおかげで「卵料理ってどんなのですか?」、「ジブリだとどの作品が一番好きですか?」などと、女性からの関心も上々(ふふふ、しめしめ…)。十数人の女性と楽しく会話をしたあとは、いよいよタカハシさんとの会話の番。しかし待ちこがれ過ぎたせいか、ほかの人と比べて、会話が空回り気味に……。勤務地も近く、休日の過ごし方まで似ているにもかかわらず、イマイチ会話が盛り上がらないのだ。だからといって、のっけから「昔好きだった子に似ているんです!」というのはさすがに気恥ずかしい。そんな思いを抱いていたら、あっという間にタイムアップ。結局「じゃあ、また」とだけ言って別れてしまった。明るく、けれども控えめな語り口のタカハシさんの印象はとてもよかったものの、相手からの印象はこれではまずいんじゃないだろうか……と、不安がよぎるが……続きを読む