【FXテクニカル】ドル円

84.00の回復にすら失敗したドル円は下落基調を強め、トレンドチャンネルの下限を下抜けた。今後は21日移動平均線(83.63)がレジスタンスとして意識され続けるようだと、更にドルへの下落圧力が強まることも考えられる。

また、83円前半からミドルレベルに点在する一目均衡表がどのように絡んでくるかも気になるところだろう。ショートカバーにより83.08(一目均衡表/雲の上限)、83.42(一目均衡表/基準線)までは回復できても、現在の薄商いの状況では21日移動平均線付近にある一目均衡表/転換線までの83.67突破は難しいのではないか。

ただ、昨日の下落が82.86レベルで止められたことに注目するなら、今回のトレンドチャンネルブレイクをもってドル安トレンドへ転換したと判断するのはまだ早い。

昨日の安値レベルには82.87(84.50-80.24の38.20%戻し)が位置していることに加え、変則的ながら82.84(12月14日安値)とダブルボトムを形成していると考えることもできるからだ。また、ローソク足ベースでは89日移動平均線(82.97)もサポートラインとして意識されているおり、82.85-90ゾーンでのドル買い需要の強さがうかがえる。

仮にこのゾーンをブレイクしても、82.50(84.50から2円レンジ、83.50から1円レンジ)のサポートポイントに加え、82.37(84.50-80.24の50.00%戻し)と82.34(12月7日安値)の水準を下抜けない限りは、ドルロング調整の範囲内と考えたい。

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