ビジネス・ブレークスルー大学は2011年度春期の出願受付を開始した。入学試験は、「AO入試」と「一般入試」の2種類が用意されている。

ビジネス・ブレークスルー大学は、マッキンゼー&カンパニーのアジア太平洋地区会長などを務めたコンサルタント 大前研一氏が学長を務める4年生のオンライン大学。「教えない大学」というコンセプトの下、「大学の役割は生徒をteach(教える)することではなく、生徒がlearn(学ぶ)するのを手助けすること」という姿勢で学生を指導している。2010年4月に開校されたばかりで、今回の募集が2期目になる。なお、大学の詳細については、こちらの記事を参照してほしい。

2011年度春期生の出願/入試スケジュールは以下のとおり。

AO入試

第一期 第二期 第三期 第四期
出願期間 2010年12月13日 2011年1月17日 2011年2月7日 2011年3月7日
合格発表 2010年12月17日 2011年1月21日 2011年2月10日 2011年3月10日

一般入試

第一期 第二期
出願締切 2011年2月24日 2011年3月15日
試験日 2011年3月5日(東京/大阪) 2011年3月21日(東京/大阪)
合格発表 2011年3月7日 2011年3月23日

ビジネス・ブレークスルー大学 宇野令一郎氏

ビジネス・ブレークスルー大学の宇野令一郎氏は、同大学の1年目を振り返り、「学生の行動力に驚いた」とコメント。続けて、「例えば、旅行業界のマーケティングをテーマにした授業では、実際に企画書を作成するという課題が出されたが、この授業を受けた学生から"せっかく企画書を作ったのだから旅行代理店に提案に行きたい"という要望をもらった。大学側でサポートして学生と一緒に旅行代理店にアポイントをとり、本当に提案も行っている」といったエピソードを紹介した。

なお、ビジネス・ブレークスルー大学は、オンラインのみの修学により文部科学省認可の大学卒業資格「学士(経営学)」が取得できる点が大きな特徴の1つ。そのため、学生の経歴もさまざまで、1期生の内訳は「高校卒業者が半分を占め、続いて大学卒業者が26%、専門学校卒業者が15%、大学院卒業者が4%、短期大学卒業者が3%、中学卒業者が2%」(宇野氏)となっている。

こうした状況から、「1年目は特に学生のドロップアウトに細心の配慮を行った」(宇野氏)という。具体的には、「メンターを付けて学習計画の立案を手伝ったり、オリエンテーション直後やテストの前後など、遅れをとる学生が増えるタイミングでサポートを手厚くしたり」(宇野氏)といった施策を実施。その結果、ドロップアウトする学生の割合を「他の通信大学に比べて圧倒的に低く抑えられた」(宇野氏)という。

この方針は今後も継続していく意向で、宇野氏は「さまざまなサポートを用意しているので、起業を考えている方は、経歴に関係なく飛び込んできてほしい」とメッセージを残した。

ビジネス・ブレークスルー大学の講義。講義動画は、iPhone、iPadにも対応。電車移動中など、オフラインの場所でも学習できるよう、ダウンロードして視聴することも可能