MySQL

15日(米国時間)、OracleはMySQLの最新版リリースとなるMySQL 5.5 GAを発表した。MySQL 5.5 GAはプロダクションレベルの用途に採用できるレベルに到達したと判断されている。MySQL 5.5 GAの主な特徴は次のとおり。

Windows、Linux、Mac OS X、Oracle Solarisなどに対応。MySQL 5.5 Community EditionはGPLのもとで提供される。デフォルトのストレージエンジンがInnoDBに変更されているところも、MySQL 5.5 GAのひとつの特徴といえる。発表によれば、2コアx4プロセッサ、6コアx4プロセッサといった構成のH/Wで実施したベンチマークで次のような性能向上が確認されているという。

  • Windows Server 2008: 読み書き操作で1,500%の性能向上、読み込みオンリーで500%の性能向上。
  • Fedora 10: 読み書き操作で360%の性能向上、読み込みオンリーで200%の性能向上。

比較に使われたバージョンはMySQL 5.5.6とMySQL 5.1.50。計測にはSysBenchベンチマークが使われている。ここまで大きな性能改善が実現できた背景にはマルチコアアーキテクチャへの対応があるとみられる。MySQL 5.5 GAは今後数年間に渡ってMySQLの代表的なバージョンとして採用されることになるとみられる。