いまでは入手困難な本も、"データ"ではなく"本"としていつでも手にできる──。三省堂書店は15日、店頭製本サービス『三省堂書店オンデマンド』を東京・神保町本店で開始した。一冊からの注文に対応し、専用の印刷・製本機を使って10分ほどで完成する。

三省堂書店 神保町本店の「エスプレッソ・ブック・マシーン」(写真提供:三省堂書店)

三省堂書店オンデマンドは、店頭で本を注文し、その場で印刷してくれるサービス。米オンデマンドブックス社の製本機「エスプレッソ・ブック・マシーン」を利用し、注文から10分程度で本を受け取ることができる。取扱いタイトルは当初、洋書では300万点以上の学術書が中心、和書では講談社などの協力を得て2,000タイトル、多巻物を含め5,000点以上を用意した。製本可能なタイトルは店頭で検索できるほか、Web検索では洋書検索を先行、和書にも今後対応予定となっている(現在の取扱いタイトルはこちら ※PDF)。注文は一冊から可能、価格はタイトルごとに異なる(例:横溝正史 著「探偵小説五十年」281頁/1,530円/講談社)。

同サービスは、三省堂書店の東京・神保町本店1階で受け付けている。

注文から受け取りまでの流れ

米オンデマンドブックス社の「エスプレッソ・ブック・マシーン」