PFUは11月30日、同社の組み込みコンピュータ「AR8000シリーズ」のラインナップを拡充し、「Intel Core i5プロセッサ(2コア)」を搭載した組み込みコンピュータ「AR8300モデル300G」および「Intel XeonプロセッサX3450(4コア)」を搭載した「AR8300モデル310G」を発表した。即日販売を開始しており、2011年3月初旬からの出荷開始を予定している。価格は300Gがメモリ2GB(ECCなし)、HDD500GBの構成で26万3600円(税別)、310Gが同様の構成で29万4200万円(税別)となっている。

「AR8300モデル300G/310G」の外観

300Gは、Core i5を採用することで、コストパフォーマンスを向上させたほか、DDR3メモリの採用によるメモリ性能の向上が図られている。一方の310Gは、Xeon X3450を搭載することで、最大8スレッド同時実行が可能となっている。

また2製品ともに、ECCメモリをサポート。これにより、高い信頼性を要求するアプリケーションでも利用することが可能となっているほか、24時間運用を実現する高信頼性設計を採用しており、HDDも24時間運用に対応したものを採用している。

さらに、RAID1、HDDのホットスワップをオプションでサポートしており、万一のHDD故障時などでも、継続運用が可能となっているほか、監視ソフトウェア「EmbedWare/SysMon」を活用することで、各種ハードウェア(温度、電圧、ファン、HDD)の監視も可能となっている。

同社では、半導体製造装置/検査装置、工作機械、医療機器、計測機器、通信機器などの制御を行う組み込みコントローラ向けの販売を計画しており、AR8000シリーズ全体で今後3年間で3万台の販売を目指すとしている。