サンディスクコーポレーション(以下、サンディスク)、ソニー、ニコンの3社は30日、次世代メモリーカード仕様を共同で策定、標準規格とすべく、「CompactFlash Association(CFA)」に提案したと発表した。

今回3社は、プロフェッショナル用途の静止画や動画の領域では、より大容量のファイルを処理できる新世代のメモリーカードが求められていることから、転送速度の高速化や大容量化において既存のメモリーカードから飛躍的に向上した新しいメモリーカードの仕様を策定。新仕様では、業界標準で汎用性の高いPCI Expressインタフェースを使用することで、500MB/秒(インタフェース速度理論値)という高速化を実現できる。この高速化により、現状のATA(PATA)インタフェース搭載のコンパクトフラッシュカードでは不可能な静止画や動画のアプリケーションの実現が今後可能になるという。

また、新仕様による転送速度の高速化は、データ量の大きいRAWモードでの安定した高速連写を可能にするほか、高画質な静止画や動画ファイルなどの大容量データをメモリーカードからパソコンへ高速に転送することも実現。このほか、さらなる大容量化と耐久性の向上にも対応、技術的には理論上2テラバイトを超える大容量化が可能となるという。

今回の発表に対し、CFAボードチェアマンの神田重人氏(キヤノン)は、「非常に高速な新メモリーカード規格の登場により、ハードとアプリケーションの進化の可能性が広がるとともに、プロの写真家のようなコンパクトフラッシュカードをお使いになるお客様の選択肢の幅を広げることが可能となります。この新世代の規格が、ハイエンド一眼レフカメラ以外にも多くの機器に搭載されていくことを期待しています」とコメントを寄せている。