キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は11月25日、カナダMatroxのFPGA搭載高機能画像入力ボード「Matrox Radient(ラディエント)」シリーズおよびハイビジョン画像入出力対応ボード「Matrox OrionHD(オライオンエイチディ)」の国内出荷を12月1日より開始することを発表した。

「Matrox Radient(ラディエント)」シリーズ

「Matrox OrionHD(オライオンエイチディ)」シリーズ

Radientシリーズは、技術革新や高速化が求められている半導体・印刷業界などのニーズに対応するリアルタイム画像処理システムの構築を可能にするボードで、FPGAとしてはAlteraの「Stratix III」を採用。同FPGAは画像処理ライブラリ「Matrox Imaging」で制御可能なほか、既存関数以外の処理を行ないたい場合は、Alteraの提供する「QuartusII」およびMatrox Radient専用の開発ツールFDK(FPGA Developer Kit)を用いて独自設計を行なうことも可能となっている。

また、複数の高速カメラからの同時取り込みが可能であり、Base規格のカメラからの4台同時取り込み、またはFull/Medium規格のカメラからの2台同時取り込みが可能なほか、高速かつ高画素のカメラデータもリアルタイム転送が可能となっている。

一方のOrionHDシリーズは、フルハイビジョンの映像を劣化させることなくPCに取り込み、かつフルハイビジョンのままモニタに出力可能なボード。

それぞれのチャネルにRGB/CVBS(3)/ YPrPb、DVI-D/HDMI/SDIの信号をDVI-IとBNCコネクタを通して接続することで、独立した2台の1080pフルハイビジョン画像のビデオ入力が可能だ。

また、実物に近い色を再現させるためにプログラム可能なカラースペースコンバータを搭載しており、さまざまな解像度とリフレッシュレートをサポートしている。